香川医大との共同研究(外部での試験データーの定量化)
セレーネ(株)との共同研究に関して
ヌードマウスは胸腺の劣化あるいは欠損を引き起こす突然変異を持つ血統の実験用マウスである。ヌードマウスではT細胞数の著しい減少が生じ、その結果として免疫系が阻害されている。 ヌードマウス外観として体毛の欠如があり、この特徴によりヌードマウスと名づけられている。このため皮膚への影響を調べる系として使用される。今回はまずこのマウスを用いて、D-プシコースの作用機序(保湿、アンチエイジング)に関する基礎的研究を実施する。
ヌードマウスを用いて、単純に薬剤を塗布する予備実験を施行し、assay用の検体としてヌードマウスの皮膚を用いることができるどうかをまず確認。それがクリアできたら、D-プシコースが有効か否かを定量的に評価する。もしも有意差が出ない場合には、レーザーの併用も検討する。もしも有意差がでて、(ヌードマウスにおいては)D-プシコースが皮膚のアンチエイジングに有効という仮説が検証されたなら、次のステップとしてヌードマウス皮膚移植モデルに移る。
実験計画
1)D-プシコースのアンチエイジング作用の検討
- IV型コラーゲン、エラスチンにおいて増加作用が認められた。これを定量化する。
- ヒアルロン酸の産生量に変化が生じるかどうか。
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EGF(上皮成長因子)やFGF(線維芽細胞成長因子)などの増加を起こすかどうか。
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D-プシコースに抗酸化作用があるかどうかを調べる。
- 皮膚幹細胞を活性化する効果があるかどうか。
- その他2) D-プシコースの保湿効果について
- フィラグリン、TGM-1についてわずかではあるが増加作用が認められた。これを定量化する。
- ヒアルロン酸やコラーゲンの定量を行う。
- その他